心にナイフをしのばせて
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3.8 • 16件の評価
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- ¥590
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発行者による作品情報
神戸で「酒鬼薔薇」事件が起こったのが1997年。その28年前、そっくりな事件が東京近郊であった。同級生を殺し、その首を切断した加害者は、当時15歳の少年。息子の死から40年近く経ったいまも、被害者家族は事件を重く引きずっている。歳月は、遺族を癒さないのだ。一方、犯人の父は、約束の賠償金をほとんど払わぬまま死亡。犯人は“立派に更生”し、なんと弁護士として成功をおさめていた。被害者家族に光を当て、司法を大きく動かした、執念のルポルタージュ。
カスタマーレビュー
たやなかあたなかなたなやまさなやまあやらなさ
、
断てない禍根
犯罪被害者の苦しみは読者という第三者である以上正確に知ることは出来ないが、その片鱗を垣間見ることが出来る。被害者や被害者の関係者の苦しみが読んでいる自分にも染み込んでくる来るような気がした。
だからといって人はこの苦しさから目を背けるべきではないと思う。犯罪被害者のケアがまだ不十分な今、彼らに寄り添い、より良い法制度を議論するためにみなが知らなければならないことが記されている本だった。