心理試験
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4.3 • 52 Ratings
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Publisher Description
学費のため親友の下宿先の老婆殺害に手を染めた苦学生、蕗屋清一郎。完全犯罪と思われた事件の真相を、名探偵・明智小五郎が心理学を駆使して解き明かしていく。
『D坂の殺人事件』に続く明智小五郎シリーズの第2弾であり、犯人の独白という倒叙形式でストーリーが展開する。1925年(大正14)年、森下雨村の企画による6カ月連続短編の2作目として、モダニズムの代表的な雑誌「新青年」に発表された。
事件の鍵となる屏風のトリックは、ドストエフスキーの『罪と罰』におけるペンキのエピソードが下敷きになっている。
6カ月連続短編は、『D坂の殺人事件』『心理試験』『黒手組』『赤い部屋』『白昼夢』『幽霊』と続き、これにより探偵小説家としての名を揺るぎないものとした江戸川乱歩は、プロの作家となることを決意したと言われる。
尚、この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。
Customer Reviews
ポー好きおじさん
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最高傑作
江戸川乱歩の短編の中で
二銭銅貨と並んで好きな作品です
津留憲二
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爽やかな乱歩
決しておどろおどろしくなく読後感がとても良い。