戦争の記憶002
細川浩史
発行者による作品情報
This book is the Japanese version of "Memories of War 002: Koji Hosokawa". The story is exactly the same, but the text in this book is written in Japanese for the people who need Japanese version.
早川洋平氏が主導する「戦争の記憶」プロジェクトは、第二次世界大戦の生存者たちの肉声を記録として残すためのものです。終戦から約70年が経ち、戦争を生き抜いた方々の数は、年々、減り続けています。それこそ早川氏が彼らの肉声の記録を決意した理由であり、このプロジェクトは、特定の団体を支持・支援したり、思想を煽動したりするものではありません。
細川浩史さんは、海軍の工場にいたこともある、かつての「軍国少年」。原爆で妹を亡くし、爆心地近くでの恐ろしい光景を目にし、今でも心の中に深く刺さったトゲが抜けないという。
現在は、広島平和記念資料館のボランティアガイドを務め、広島市の原爆体験伝承者養成事業に参加するなど、積極的に体験を伝えている。それは、魂のこもった伝承者を育てたいという思いからだ。「広島」を自分のこととして考えてほしい、という細川さんにその体験を聞いた。