拾遺和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
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5.0 • 1件の評価
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- ¥1,100
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発行者による作品情報
道長の歌をおさめ、紫式部も読んだ勅撰和歌集。歌のやりとりを通して平安貴族の人間関係を知り、王朝の雅な文化や恋のルールを解説する入門書。
カスタマーレビュー
菅野孝
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語りかけるようで読みやすい。
「はじめに」で「本書は、はじめて和歌に触れてみようとする方の入門書です。」と書いてあるように、文章は、川村裕子氏が語りかけるようで読みやすい。略系図があると、歌人たちの血縁・姻戚関係が分かりやすくなると思う。
2021年10月発行の『三十六歌仙』(吉海直人氏・編)を参照すると、それぞれ、歌人によっては詳しい人物像・和歌によっては異なる解釈を著述しているので、広く深く理解できる--と思う。『拾遺和歌集』の成立にも『三十六歌仙』の撰にも、藤原公任(きんとう)が関与している。
1092番歌の寸評で、「義孝の父親は行成(ゆきなり)。」とあるが、正しくは「義孝の子は行成。」である。