新型コロナから見えた日本の弱点~国防としての感染症~ 新型コロナから見えた日本の弱点~国防としての感染症~

新型コロナから見えた日本の弱点~国防としての感染症‪~‬

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発行者による作品情報

世界の多くの国にとって、新興・再興感染症対策は国防の要である。翻って日本は、国防の観点からの感染症対策は明らかに後れをとっている。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、WHOの権威が失墜し、各国の安全保障体制におけるバイオセキュリティの位置づけの変化が浮き彫りになっている。ドイツ在住、WHOでの勤務経験も持つ医師・ジャーナリストが、新型ウイルスとの闘いを国防・外交の観点から捉え直し伝える。

ジャンル
職業/技術
発売日
2020年
8月30日
言語
JA
日本語
ページ数
207
ページ
発行者
光文社
販売元
Kobunsha Co., Ltd.
サイズ
3.9
MB

カスタマーレビュー

サモトラケのニャンコ

武漢発ウイルスの詳細な記録

今回の新型コロナウイルスについての本を何冊か読みましたが、この書籍が今回の中国武漢発のコロナウイルスについて事細かく書かれていており、今回の疾病に関する、正確で詳細な記録としての役割も併せ持つ価値ある著作であると感じ入りました。
ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所で働いておられ、WHOの内情にも詳しく、グローバルな視点からの過去のパンデミックの歴史やその時の中国の国際機関への対応の仕方、WHOの立場が、実際に体験された筆者ならではの臨場感のある文章で語られています。
「専門家チームの現地調査を受け入れても実際に調査を受け入れるまで長い時間がかかり、民間人が立ち入れるのはここまでと言われ返されたり、ラボの視察では自由に見学してくださいと言われたのにすべてのラボに鍵がかかっており建物のロビーや通路を見て帰ってきたりと、結局実質的な視察が出来なかった」というような過去の実際の体験など、専門分野の人でも知らないような、一般人なら全然知り得ぬ事実。
自衛隊やBSL4ラボになぜか反対する市民団体のいる日本。CDCが存在しているのかわからない日本。パンデミック対応のエキスパートや組織がない日本。「感染症対策(バイオセキュリティ)は国防の要である」ととく筆者の主張はまさに正論であり世界の常識です。
少し前まででは産業スパイ天国と言われた日本。国防に関しては危機意識や組織・設備等世界でも遅れをとっている日本。
中国に踊らされているWHO。中国であれば、未知のウイルスの遺伝子情報など政治利用することもあり得ることです。
中国は、世界全体の感染者数、死者数、失業者数を見ても何とも思わないのでしょうか。中国には、人間としての基本的なルールを学んで欲しいと思います。
「ゲノムが語る全人類史」(文藝春秋)では、遺伝子解析からヨーロッパを2度襲ったペストは中国からとありますが、最近でもSARS、鳥インフルエンザなど未知のウイルスは中国からが多い。公衆衛生観念が低く、まさに中国は古代から疾病の国と言えるでしょう。

可能であれば、今回のパンデミック終息そして、それ以降についても貴重な記録となる続編をぜひ執筆してほしいです。

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