日経225オプションを用いて相場の波に乗る技法
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発行者による作品情報
■ 講師コメント
オプション取引の戦略や手法について多くのことをお話ししてきた。
同様に、大事なのはトレード技法である。要するに、トレードのやり方のことだ。
オプション取引では戦略によってはトレード技法の重要度が低いものもある。
ストラングルスワップや一定のパターンにおける異常水準のボラティリティの売る戦略(コールを売る戦略)、先物オプションの歪んだ価格を売る戦略などはトレード技法の重要度はそれほど高くない。
レシオヘッジやS&P500オプション、ボラティリティインデックス先物を売る戦略は技法の重要度はずっと高い。特に、レシオスプレッドは技法がモノをいう。
お伝えしている投資法はいずれもオプション市場の構造的優位性とオプションの“金融商品的優位性”を利用したものだが、その優位性だけでは十分ではない。市場や商品の構造的優位性に「技法」が加わると効力が倍増する。「技法」は取引を実行するための技術であり、これは“知る”ことではなく“身につける”ものである。
例えば、逆張りで分割売買といっても簡単そうでできない。技術を覚えるには何度も繰り返して身につける以外ない。スポーツ同様に一見誰でも簡単に出来そうだがやってみるとそうではない。同じくトレードにも言える。
日経225オプションの難しさは2つある。
一つは、前夜のS&P500が大幅に変動した場合に日経225が窓を作って始まることだ。
これはポジション調整を難しくする。
もう一つはSQである。日経225オプションは各限月の最終取引日が第2木曜日であるのに対して、清算は翌日(金曜日)のSQ(特別清算値)で決済される。SQが当日の日経225始値(気配値)ではない。225すべての銘柄が実際に寄り付いた価格を基に算出される。SQはしばしば前日の終値から大きく乖離する。それによっては前日まで利益が確定したポジションが損失に変わるリスクがある。
トレード技法の基本は分割売買である。そして、それによって平均値を有利にもっていく。トレード戦略とトレード技法、やり方などをお話したいと考えている。
■ プログラム
●オプションとはどのような取引か
●オプション取引の実例
1.株式オプションのボラティリティスプレッド
2.株価指数オプションのカバードコールとレシオヘッジ
3.デルタニュートラル戦略(ユーロ通貨オプション)
4.コモディティオプションのコールのローリング
5.LEAPS(長期オプション)プット売り戦略
●オプションとは何か
●実践家が利益を上げるために 覚えるべき最小限の知識
●取引技術とは何か
●日経225オプションを用いて 相場の波に乗る技法
●株式市場のサイクル
■ 講師 増田丞美(ますだ・すけみ)
WBP, LLC/ウィッシュアンドブレインパートナーズCEO兼社長。「オプション倶楽部」主宰。米コロンビア大学卒業後、米系大手投資銀行(ロンドン)及び投資会社(ニューヨーク)等を経て現職。現在国内外の事業会社経営の傍ら、オプションの一般投資家への啓蒙活動など幅広く活躍している。オプションに関する著書多数。
著著に、『最新版オプション売買入門』や、『最新版オプション売買の実践』、 『DVD 株式投資の利回りを高める投資のすすめ』など多数。