日記
発行者による作品情報
この作品の作家は、知里 幸恵(ちり ゆきえ、1903年(明治36年)6月8日 - 1922年(大正11年)9月18日)は、北海道登別市出身のアイヌ人女性。19年という短い生涯ではあったが、その著書『アイヌ神謡集』の出版が、絶滅の危機に追い込まれていたアイヌ民族・アイヌ伝統文化の復権復活へ重大な転機をもたらしたことで知られる。この作品は底本の「銀のしずく 知里幸恵遺稿」では「エッセイ&回想録」としてまとめられている。『日記』は、日記が書かれる主な契機の一つとして、旅の記録がある(これが書物にまとめられると紀行文となる)。初出は1996(平成8)年10月1日。