明智小五郎・怪人二十面相・少年探偵団
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Publisher Description
「明智小五郎・怪人二十面相・少年探偵団」
名探偵の明智小五郎、怪盗の怪人二十面相、明智を助ける小林少年と少年探偵団、
すべて江戸川乱歩の作り出した名キャラクターです。
江戸川乱歩(1894(明治27)年〜1965(昭和40)年)は小説家で、大正から昭和にかけて活躍しました。
1923(大正12)年、推理小説「二銭銅貨」でデビューし、ペンネームの由来はアメリカの小説家エドガー・アラン・ポーによります。
1936(昭和11)年に発表した明智探偵と少年探偵団が活躍する「怪人二十面相」が、少年から圧倒的な人気を得てシリーズ化されました。
太平洋戦争で一旦中断したものの、1949(昭和24)年から「青銅の魔人」でシリーズを再開、晩年まで書き続けられました。
明智小五郎、怪人二十面相、少年探偵団、この三者の登場する話を片ッ端から集めて事件順に並べ、一冊にしました。
実際の事件の日付は諸説あるので、大まかな順序だけ。
作品は青空文庫の新字新仮名のものを集め、見出し等を調整しました。
青空文庫で作業中の作品は入っていません。
挿絵は、暗号など、謎解きに必要な一部が入っています。
収録したファイルはすべて、インターネットの図書館、青空文庫(https://www.aozora.gr.jp)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
心から感謝します。
始めは名探偵になる前の青年明智から始まります。
どぎつい話も多く、明智の意外と人が悪い一面も見えて新鮮。
途中から小林少年も登場し、いよいよ敵役、怪人二十面相の登場です。
堂々たる名探偵明智と少年探偵団、怪人二十面相の丁々発止のやり取りが繰り広げられます。
奇抜な大仕掛け、人を殺さない怪盗と探偵との知恵比べの、裏のかき合い、化かしあい。
――絶対気付かれない変装、一瞬で気を失う麻酔剤、いつでも弾を抜かれるピストル、毎度取り逃がす警視庁、
そんな間違った常識が植え付けられたのは、このシリーズのせいかもしれません。
ぜひ明智探偵と怪人二十面相、少年探偵団の歴史を辿ってください。
そして、もし、抜けや誤りに気付いたら教えてください。
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少年探偵団の十人の小学生は、もうがまんができませんでした。だれが音頭をとるともなく、期せずしてみんなの両手が、高く空にあがりました。そして一同、かわいらしい声をそろえて、くりかえしくりかえしさけぶのでした。
「明智先生、ばんざーい。」
「小林団長、ばんざーい。」
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*目次*
├(1) 一枚の切符
├(2) D坂の殺人事件
├(3) 幽霊
├(4) 黒手組
├(5) 心理試験
├(6) 屋根裏の散歩者
├(7) 一寸法師
├(8) 何者
├(9) 蜘蛛男(未収)
├(10) 魔術師
├(11) 黄金仮面
├(12) 猟奇の果
├(13) 吸血鬼
├(14) 大金塊
├(15) 大暗室(未収)
├(16) 人間豹
├(17) 怪人二十面相
├(18) 少年探偵団
├(19) 黒蜥蜴
├(20) 妖怪博士
├(21) 暗黒星
├(22) 悪魔の紋章
├(23) 地獄の道化師(未収)
├(24) 青銅の魔人
├(25) 鉄塔の怪人
├(26) 虎の牙
├(27) 透明怪人
├(28) 怪奇四十面相
├(29) 宇宙怪人
├(30) 奇面城の秘密
├(31) 凶器(未収)
├(32) 化人幻戯(未収)
├(33) 黄金豹
├(34) 灰色の巨人
├(35) 月と手袋
├(36) おれは二十面相だ
├(37) 影男
├(38) サーカスの怪人
├(39) 天空の魔人
├(40) ふしぎな人
├(41) まほうやしき
├(42) 妖人ゴング
├(43) 仮面の恐怖王
├(44) 夜光人間
├(45) 探偵少年
├(46) 魔法博士
├(47) 魔法人形
├(48) 塔上の奇術師
├(49) 電人M
├(50) かいじん二十めんそう
├(51) かいじん二十めんそう
├(52) 怪人と少年探偵
├(53) 超人ニコラ
├(54) 鉄人Q
├(55) 海底の魔術師
├(56) 赤いカブトムシ
├(57) 妖星人R
├付録 発表年表
├自作解説
└底本などに関する情報