最後の一枚の‪葉‬

短篇の名手と称されるアメリカの小説家オー・ヘンリーの代表作のひとつ。肺病にかかり、生きる気力を失った若い女性・ジョンシー。そんな彼女を必死に励ますスー。そして、傑作を描きたいと望みながら、酒に溺れる自堕落な老画家・ベアーマン。ジョンシーを救いたいスーの願いに、老画家が命を懸けて描いた傑作とは……。芸術家の葛藤と自己犠牲の物語であり、重いテーマでありながら感動的なラストシーンは、短篇の名手ならではのもの。オー・ヘンリーはペンネームで、その由来には様々な説があるが、横領の罪で服役中に出版社に掌編小説を投稿していたことから、それを隠すための匿名という説が有力。