木挽町のあだ討ち(新潮文庫)
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4.3 • 55件の評価
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- ¥790
発行者による作品情報
雪の夜、木挽町の芝居小屋の裏手で、菊之助なる若衆が果たした見事な仇討。白装束を血に染めて掲げたるは父の仇、作兵衛の首級(しるし)。二年後。目撃者を訪ねる武士が現れた。元幇間、立師、衣装部屋の女形……。皆、世の中で居場所を失い、悪所に救われた者ばかり。「立派な仇討」と語られるあの夜の〈真実〉とは。人の情けと驚きの仕掛けが、清々しい感動を呼ぶ直木賞・山本周五郎賞受賞作品。(解説・中島かずき)
APPLE BOOKSのレビュー
第169回(2023年上半期)直木賞受賞作 - 江戸時代後期、文化/文政時代を舞台に、一人の若衆が遂げたあだ討ちの隠された真相を、5人の目撃者の人生と共に描いた時代ミステリー。ある雪の夜、木挽町の芝居小屋、森田座の裏手であだ討ちがあった。父を殺して逃げ、博徒となった下男の作兵衛を、元服前の美しい若衆、菊之助が見事に討ち取ったのだ。血まみれの首を掲げたその姿は街の語り種となるが、それから2年後、菊之助の縁者を名乗る侍が木挽町を訪れる。呼び込みの木戸芸者、殺陣をつける立師、女形の衣装係、小道具職人の妻、芝居の台本を書く筋書。あだ討ちの現場に居合わせた芝居小屋の裏方たちの話を聞いてまわる男は何者なのか。そして、あだ討ちの裏で本当に起きていたこととは、一幕一人の語りで構成され、各幕ごとに語り手、語り口が変わる趣向が素晴らしい。当時、悪所と呼ばれた芝居小屋で裏方を務めた者たちの多彩な語り、それぞれの過去。彼らには一人一人に異なる背景があり、本来の居場所から流れ着いた芝居の世界に救われ、窮屈な社会を生き抜いている。芝居という作り物が、差別や虚無や理不尽や涙を覆す。現代にも通じる上意下達の社会の理屈を打ち破る、芝居の魅力を鮮やかに描いた快作。
カスタマーレビュー
いったい何を見せられたのか?
話しについていけず、だが、話しに引き込まれる自分がいました。
再読で納得。大団円。