



未来企業 ─ レジリエンスの経営とリーダーシップ
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3.3 • 4件の評価
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- ¥1,700
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発行者による作品情報
世界が変わる。働き方が変わる。企業が変わる。
真の「働きがい」を求めて。
『ワーク・シフト』のリンダ・グラットン教授が日本の読者に送る、新たなメッセージ。
世界はいま、数々の深刻な問題に直面している。
若年層の失業、根深い貧困、エネルギー・環境問題など、どれも一国、一地域で解決できるものはない。
これまでグローバルな大企業は諸問題の根源とも批判されてきたが、
いまこそ知識、技術、ネットワークを有効に生かして「解決者」の役割を担うべきである。
組織、地域、世界のレジリエンスを高めるための経営のあり方とは?
そのために不可欠な新しいリーダー像とは?
これらの問いに対し「世界においてもっとも重要な能力は『レジリエンス』である」
という考えに基づき、具体的な解を示していく。
ストレスからの回復力、困難な状況への適応力、災害時の復元力といった
意味合いで使われるようになったレジリエンス。
「働き方の未来」研究における第一人者の著者が、
希望を感じさせる企業の取り組みを紹介しながら、
経営者も従業員も自らの仕事に心から誇りを持つことができる「未来企業」の姿を描く。
【目次】
◆日本の読者のみなさんへ
◆はじめに 企業へのラブレター
◆第1部 変化を糧に成長する企業とは
◇第1章 変わり続ける企業と仕事
◇第2章 レジリエンスの三つの領域
◆第2部 内なるレジリエンスを高める
◇第3章 知性と知恵を増幅する
◇第4章 精神的活力を高める
◇第5章 社会的つながりを築く
◆第3部 社内と社外の垣根を取り払う
◇第6章 よき隣人としての行動規範
◇第7章 サプライチェーンの末端まで
◆第4部 グローバルな問題に立ち向かう
◇第8章 研究とイノベーションの力
◇第9章 展開力と動員力
◇第10章 複数のステークホルダーと協力する
◆第5部 リーダーシップを再定義する
◇第11章 リーダーシップ像の変容
◇第12章 本物のリーダーの条件
◇第13章 世界を見据える視座をもつ
◇第14章 未来企業のリーダーとフォロワーへの手紙
APPLE BOOKSのレビュー
現在最も影響力のあるビジネス思想家の1人と評され、前作「ワーク・シフト」が大きな反響を呼んだロンドン・ビジネススクール教授、リンダ・グラットンによる最新刊。グローバリゼーションはただ単に企業間の競争や表面的なライフスタイルの変化のことではなく、また、リーダーシップとはリーダーとフォロワーの一方通行的な関係のことではないと示唆する本著は、タイトル通り "未来における企業のあり方" について書かれているが、同時に、未来社会、リーダーシップ、ワークライフバランス、企業と個人が向き合うグローバルな問題、高齢化社会で働く意味や、個人の働き方の変化が企業にもたらす影響、強度のストレスへの対処法などについて、読者に非常に有益な考察とヒントを与えてくれる。世界で最も早く、また大きな規模で高齢化社会を迎えるであろう我々日本人にとって、"どう働くか" と同時に "どう生きるか" を矛盾無く考えることは重要なテーマ。ビジネスマンだけでなく、是非あらゆる人に読んでみてほしい1冊。