桜の園
――喜劇 四幕――
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アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフは、ロシアを代表する劇作家であり、短編小説家。この作品は底本の「桜の園・三人姉妹」では「戯曲」としてまとめられている。1903年に書かれ、1904年にモスクワ芸術座で初演された。最後の劇作品で、『かもめ』、『ワーニャ伯父さん』、『三人姉妹』とともに「チェーホフ四大戯曲」と呼ばれている。
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シャーデンフロイデ
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寂寥感
華やかだったであろう桜の園が、その所有者たる貴族が没落の一途を辿るために手放してしまう物悲しさや喪失感を味わう。無慈悲にも借地としてお金を稼ぐために切られていく桜の木が、今までの歴史に幕を下ろしてしまうようで、寂寥の極み。