歌川広重 3冊セッ‪ト‬

まさにクールジャパン

歌川広重と葛飾北斎お互い絶頂期のライバルで競い合った時期。今と同じように災害はあったと思われるが、天下泰平、江戸の庶民文化真っ盛りの、世界でも稀有な時代である。
『拈華微笑』という言葉があるが、全てを描くのではなく、ある一つのことを見せることで、隠れた全体を感じさせるという、浮世絵のリアリティは、日本人の感覚表現の特徴である。
陶器を輸出するときの“詰め物„になった浮世絵。
それを見た西洋画家は、日本に憧れというかアルカディアを感じたのかもしれない。
浮世絵の色彩は、ゴッホやゴーギャンを生んだ。浮世絵の構図は、ドガやロートレックを生み出した。
まさにクールジャパンである。
また、義務教育課程で日本人が日本美術を鑑賞する機会が少ない中、美術の鑑賞を改革するiPadはうってつけな教材になり得る。
以前、1986年にコンピュータ室に入ったのは、NECだったがマウスもアイコンもなく理数系の先生しか扱えないものだった。それもデータベースの「桐」ぐらいしか実用性のあるソフトがなかった。その後、Windows95までは学校現場ではMacintoshが風靡した。世界的に教育・研究・映像や音楽現場で強いMacが日本の教育を変えるのも近いかも。