死亡遊戯で飯を食う。【電子特典付き】
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4.9 • 24件の評価
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発行者による作品情報
目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。
メイド服を着せられて、豪華なベッドに寝かされていた。
寝室を出て、廊下を歩いた。
食堂の扉を開けると、そこには五人の人間がいた。
みな一様に、私と同じくメイド服を着せられていて、少女だった。
〈ゲーム〉の始まりだった。
吹き矢、丸鋸、密室に手錠、そして凶器の数々。人間をあの世にいざなうもので満ち満ちている、そこは〈ゴーストハウス〉。
館に仕掛けられたトラップのすべてをくぐり抜けて脱出するしか、私たちの生き残る道はなかった。絶望的な現実に、少女たちは顔色を悪くする――
――ただ一人、私だけを除いて。
なぜかって? そりゃあ――私はこれが初めてじゃないから。
プレイヤーネーム、幽鬼【ユウキ】。十七歳。
自分で言うのもなんだけど、殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、そんなことをして得た賞金で生活している人間。
どうかしてるとお思いですか?
私もそう思います。
だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。
おととい励まし合った仲間が、今日は敵になる。
油断すれば後ろから刺され、万全を尽くしたとしても命を落とすことがある――
そんな、死亡遊戯で飯を食う、少女が。【電子限定!書き下ろし特典つき】
カスタマーレビュー
動きの読めない、サイコパス主人公
本作で最も恐怖を感じるのは、ゲーム内容やスプラッタ表現ではなく、
主人公『幽鬼』の頭のネジが外れたとしか思えない言動である。
まるで幽霊のような彼女の言動は、時に我々を感動させ、興奮させ、あるいは深い絶望を与えてくれる。
それが本作最大の魅力であり、本作を読み進める上で終始つきまとう『不気味さ』の正体なのだろう。
まさに怪作。
噂に違わぬ、素晴らしい作品でした。
凄い
デスゲームという人を選ぶものであったため最優秀賞を取れなかっただけで、今までの最優秀賞と同等以上の面白さがある。