民衆こそ王者 池田大作とその時代II

未来の教訓

第一次宗門問題で池田氏が学会の会長を辞任した後のことが書かれてます。後の第二次宗門問題と言われる池田氏ならびに学会組織への宗門からの破門通告等の一連の出来事が、本書を読むと起こるべくして起きた気がしました。これらは宗門と信徒だけの問題として語られがちですが、嫉妬、臆病、怠惰、慢心に端を発してると見れば、けっして一部の宗教組織だけの問題ではなく、一般社会のどんな組織にも起こりうる課題と考えるべきでしょう。第一次宗門問題の際、学会内部の幹部も宗門に同調して池田氏を辞任に追い込みましたが、それを単に過去の出来事としてではなく、未来の教訓として永遠に忘れないためにも本書の価値はあると思います。