民衆こそ王者 池田大作とその時代V
[大阪事件]篇
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Publisher Description
池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長が世界に与えた影響や知られざる秘話を描く感動ドキュメンタリー。
昭和三十二年七月、池田は冤罪によって不当逮捕される。無罪を証明できる確率は、わずか0.1パーセント。
恩師の逝去を乗りこえて東奔西走し苦悩する人々を励ましながら挑んだ四年半の法廷闘争。
その真相に迫る。勝利の第5巻!!
Customer Reviews
避けて通れない道
池田大作氏が創価学会の会長になる前の時代、無実の罪で逮捕され投獄された大阪事件について、さまざまな証言がつづられてます。
検察側の横暴さは悪質なのは言うまでもありませんが、それがわかるのは、こうして実際に経験した人々がいて、後世に伝える人がいたからです。無実のまま罪人にさせられ、無実を晴らすことなく亡くなった人もいると考えるべきだし、検察のように権力を持った側が権力を持たない人を見下し権力を乱用したがる欲望が、どの人間も抱える本質と捉えれば、この種の問題は今も解消されてないと考えるべきだと思います。
しかし、池田大作氏が信仰する日蓮宗教のように、どの人間も計り知れない可能性を秘めた生命の持ち主と考える思想、その信仰者は、権力の魅力に取り憑かれた者たちには不愉快な存在でしかなく、その宗教を守り発展させる使命がある指導者となるには、この大阪事件はさけて通れない出来事だったと言えるのではないかと思いました。
本書では触れられていませんが、池田氏に関する他の書物によれば、この事件の数年後、池田氏は三代会長に就任。就任式の日、家で池田氏を待ってた彼の妻が、粗末な夕食しか用意してなかったことについて「我が家の葬式と思ってる」と語ったそうです。幼い頃から初代会長の牧口氏と二代会長の戸田氏に接してきた彼女の言葉は、さけがたい宿命に対する覚悟から出た偽りない言葉だったと思われてしかたがありません。