濡れにぞ濡れし 濡れにぞ濡れし

濡れにぞ濡れ‪し‬

    • ¥660
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発行者による作品情報

恐怖と表裏をなしている幼年時代の性の記憶、羞恥に彩られた少年期の性の意識……京都の三高に入学した私は、倉田百三の「出家とその弟子」の恋愛観、ひいては親鸞の「歎異鈔」の倫理観によって、新しい精神の世界にめざめていった。性には罪悪感がつきまとう。私には愛を伴わない情慾は考えられない。東大に進学した年、六本木のカフェで女給の柳とく子に逢ったとき、私は「ここに私の妻がいた」と直感する。彼女と旅に出た私は、宿では手を握り合って寝たが、帰京した夜、彼女の下宿で初めて烈しい性衝動に襲われ……。晩年までの性中心の自伝で、絶筆となった長篇。

ジャンル
小説/文学
発売日
2021年
8月13日
言語
JA
日本語
ページ数
220
ページ
発行者
講談社
販売元
Kodansha Ltd.
サイズ
1.4
MB
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