現象学的に根拠を問う 現象学的に根拠を問う

現象学的に根拠を問‪う‬

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発行者による作品情報

現象学は、客観的な認識対象とも主観的な認識作用とも異なる認識内容としての現象を扱う哲学である。それは、人間の意識を経験論的ないし客観的に対象化する心理主義とは異なるが、新カント学派のような規範主義とも異なる第三の立場の哲学である。エトムント・フッサールの現象学は、様々な変遷を経たが、認識を直観的な理解に基礎付けようとする点では一貫している。フッサールから現象学を学んだマックス・シェーラーは、経験主義的な快楽主義あるいは功利主義でもなければ、カントの倫理学のような形式主義的な規範倫理学とも異なる、現象学的な、つまり直観に基づく実質的価値倫理学を提唱した。しかし、現象学は、認識を基礎付けてはいるものの、認識の妥当性の基礎付けは行っていない。認識を正当化するには、私たちの認識行為を含めたあらゆる行為の究極目的を認識しなければならない。本書はこの問題意識から、現象学的還元・構成・破壊自体を還元・構成・破壊するメタレベルの目的論的還元・構成・破壊を提唱する。

ジャンル
ノンフィクション
発売日
2015年
1月5日
言語
JA
日本語
ページ数
33
ページ
発行者
永井 俊哉
販売元
Draft2Digital, LLC
サイズ
1.2
MB

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