生態適応科学
自然のしくみを活かし、持続可能な未来を拓く
発行者による作品情報
私たちは、生物や生態系に対して様々に手を加えることで、豊かな社会を実現してきた。例えば農業や林業では、好ましい性質を持つ種や品種を選抜して用いている。さらに、大規模に農地を造成する、潅がいや治水のために多くのダムを建設するなど、しばしば生態系を大きく変えてきた。つまり、これまでの現代社会は、あらゆる問題をいわば「力技」で克服してきたと言える。しかし一方で、このような克服型技術は、地球規模で様々な問題を引き起こしている。本書は、生物システムや生態系が本来持っている「適応力」を活かすことで、従来の克服型技術が抱える問題を解決し、持続可能な未来を目指す新しい学問領域として、生態適応科学(Ecosystem Adaptability Science)を提案する。生態適応科学では、(1)適応力のメカニズムを解明する基礎研究、(2)その適応力を様々な産業や生態系管理に役立てようとする適応型技術の開発、(3)適応型技術の導入に向けた社会経済システムの構築の3つのアプローチを一体となって進めることで、持続可能な社会の実現を目指している。本書は、こうした方向性で生態適応科学の体系化を試みたものである。
書は、大学学部生レベルを対象に書かれています。一部専門的な内容を含んでいますが、一般の方にも読んでいただけるように、巻末に用語集を設けました。
カスタマーレビュー
昔、理学部生
、
読者によって評価が分かれる
生態学や環境問題に、ある程度、基礎や関心がある人向き。
ちゃんと図表や出典も記載されているので、入り口として読む人やその方面の資料を探す人には高評価なのではないか?
これが無料というのも信じがたいが。
新しい分野を切り開きたいという意欲を買う。
鳩ヶ谷自宅警備員
、
うーん
写真も何もないから、ただの文章だから初心者から見たら何が凄いだとかそういうこともわからない。
驚きがない。