皆勤の徒【創元SF文庫版】
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4.6 • 13件の評価
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発行者による作品情報
高さ100メートルの巨大な鉄柱が支える小さな甲板の上に、“会社”は建っていた。語り手の従業者はそこで日々、異様な有機生命体を素材に商品を手作りする。雇用主である社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。甲板上とそれを取り巻く泥土の海だけが語り手の世界であり、そして日々の勤めは平穏ではない――第2回創元SF短編賞受賞の表題作にはじまる全4編。奇怪な造語に彩られた、誰も見たことのない異形の未来が読者の前に立ち現れる。デビュー作ながら第34回日本SF大賞を受賞した、現代SFの到達点にして世界水準の傑作!創元SF文庫収録に際し、著者によるイラストを5点追加。/本文イラスト=酉島伝法、解説=大森望(本電子書籍は、『皆勤の徒』(創元SF文庫 2015年7月初版発行)を電子書籍化したものです。)
APPLE BOOKSのレビュー
作家・酉島伝法のデビュー作にして日本SF大賞受賞作「皆勤の徒」。「道化師の蝶」で芥川賞を受賞、数理的小説の第一人者とも言われ国内外で高い評価を得る作家・円城塔からのおすすめコメントをチェックしよう。
"酉島伝法は早すぎた。多分、十年後にもまだ、早すぎたと言われている。死後にはきっと、『皆勤の徒』記念館が酉島（地名）か伝法（地名）に建ち、『皆勤の徒』をモチーフにした土産なんかが売られる。人類が滅びたあとで、異星人の考古学者が記念館を発見し、残された土産物から、昔の地球の姿を復元する。なかなか洗練された文化を持っていたようだと、異星人たちは評価することになる。"
ジャンル
SF／ファンタジー
発売日
2015年
7月24日
言語
JA
日本語
ページ数
361
ページ
発行者
東京創元社
販売元
Mobilebook.jp, Inc
サイズ
30.4
MB