砂時計(1)
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4.6 • 8件の評価
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- ¥590
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発行者による作品情報
植草杏、12歳。両親の離婚を機に母親の実家・島根に越してきた。田舎独特の雰囲気をなれなれしくプライバシーが無いと感じた杏。だが、近所に住む大悟と知り合い、徐々に自分の居場所を見つけるのだった。しかし、彼女を支える母親が仕事中に倒れて…!?現在、過去、未来をつなぐ恋の物語、第1巻!!
APPLE BOOKSのレビュー
両親の離婚を機に母親の故郷に越してきた12歳の少女・杏は、慣れない田舎町に戸惑うが、大悟、藤と椎香と知り合い、少しずつ自分の居場所を見いだしていく。母親の自殺というショッキングな悲劇に見舞われる杏だったが、芦原妃名子の繊細なタッチは物語をことさらセンセーショナルに描き出すことはしない。タイトルにもなった砂時計が象徴するように、たゆまない時の流れの中で少しずつ大人になっていく杏たちの14年間の軌跡は、その最後に静かな感動をもたらしてくれる。2007年にはテレビドラマ化し、話題を呼んだ。