神と王 亡国の書
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- ¥780
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発行者による作品情報
『神様の御用人』 浅葉なつの新作ファンタジーついに始動!
『古事記』からインスピレーションを得て生まれた「神」と「世界の謎」をめぐる壮大な物語。
(『神と王』あらすじ)
この世界に乱立する国々の中、古い歴史を持つ国・弓可留(ゆっかる)。
父の後を継ぎ、歴史学者として日々研究に励んでいた慈空(じくう)はあの日、すべてを失った。
他国の「神と歴史」を奪って肥大する隣国・沈寧(じんねい)が、弓可留の宮殿に攻め入って王族を殺し、信仰のよりどころである国の宝珠『羅の文書』を奪い去ったのだった。
命からがら逃げ出した慈空の前に、謎の二人組が現れ、ある「石」の在り処を問う。その石こそは、慈空が親友だった王子から託されたもの――弓可留のもう一つの宝珠「弓の心臓」だった。
「神はなぜ、国を見殺しにした?」
片刃の剣を持つ風天(ふうてん)、不思議な生物を手首に飼いならす日樹(ひつき)、そして行商集団・不知魚人(いさなびと)出身の瑞雲(ずいうん)らと交わり、信じていた世界が根底から覆ってしまいそうな日々の中で慈空は、『羅の文書』の奪還を決意する。
踏みにじられた故郷のため、亡き親友のため、そして――
構想に4年をかけ、緻密に作りこんだ設定、個性的なキャラクターたちが、誰も知らない魅惑の世界へと誘います!
●カバー画を担当するのは『キングダムハーツ』シリーズ『FF XIII』『グラブル』『Fate/GO』『NieR リィンカネ』等に携わったイラストレーターの岩佐ユウスケ氏。生き生きと躍動し、それぞれの信念を感じさせるキャラクター造形で『神と王』シリーズを盛り上げます。
APPLE BOOKSのレビュー
世界の誕生から神々の出現を描いた日本最古の書物、『古事記』からインスピレーションを受けて生まれた壮大な異世界神話ファンタジー『神と王 亡国の書』。600年以上の古い歴史を持つ弓可留(ゆっかる)国で生まれ育った歴史学者の慈空(じくう)は、弓可留国の王太子である留久馬(るくま)と兄弟のように育ってきた。しかし、隣国の沈寧(じんねい)国の裏切りから、王と王太子は殺されてしまう。沈寧国が狙うのは弓可留国が“世界のはじまり”として代々守ってきた宝珠“弓の心臓”、そして“羅の文書”。慈空は留久馬から託された“弓の心臓”を持ち、命からがら弓可留国より逃げるが…。世界中を渡り歩く行商集団、不知魚人(いさなびと)の瑞雲(ずいうん)や風天(ふうてん)、薬屋の日樹(ひつき)との出会い。彼らと共に「神とは何か」「なぜ神は助けてくれなかったのか」そんな問いを心に持ちながら、慈空は奪われた“羅の文書”を取り戻す決意をする。冒頭から緻密に書き込まれた世界観や登場人物たちの生き生きとしたキャラクター設定により物語への没入感が高く、彼らの姿、景色が目に浮かぶようだ。ヒット作『神様の御用人』の浅葉なつが描く新たな世界の続編に期待が高まる。