神なき時代の「終末論」 神なき時代の「終末論」

神なき時代の「終末論‪」‬

現代文明の深層にあるもの

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発行者による作品情報

しばしばフランス革命は、「自由主義」「社会主義」「保守主義」の三つの思想を生みだしたといわれるが、「保守主義」を欧州に残して、「自由主義」はアメリカへ、「社会主義」はソ連へ引き継がれたと見なしてよいだろう。この両国はその後それらのイデオロギーを世界に普及させることを目指すのだが、そうした志向の根底には『旧約聖書』の終末論が潜んでいた。『旧約聖書』によると、歴史の最終局面では世界は破滅し、その前(後という説もある)に至福のユートピアを迎える。この終末論に基づく歴史観が、「神」が姿を見せない現代においてもアメリカ・ロシアを突き動かしているのだ。本書では文明論の第一人者が、歴史の深部にある『旧約聖書』の影響力、さらには文明の「根源感情」を論じ、現代を捉え直す。巻末には『人新世の「資本論」』の著者斎藤幸平氏との「保守×左派」対談も収録。「どうして日本人はこんなにも資本主義が好きなのか」という問いや、マルクスについての疑問、資本主義に対して半身で構えるための「コモン」などについての議論を展開する。●承認欲求がやがて対等願望に●ユダヤ教の「他民族への優越」が受け継がれた●歴史の四層の構造●「市民的資本主義」と「ユダヤ的資本主義」●ヨーロッパの根源感●ロシアの「終末への熱狂」●支配されるものの知恵——イギリスの保守主義とは

ジャンル
宗教/スピリチュアル
発売日
2024年
6月14日
言語
JA
日本語
ページ数
256
ページ
発行者
PHP研究所
販売元
PHP Institute, Inc.
サイズ
918.3
KB
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