空の境界(上)
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- ¥770
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発行者による作品情報
2年間の昏睡から目覚めた両儀式が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”。式のナイフに映る日常の世界は、非日常の世界と溶け合って存在している……! もはや伝説となった同人小説から出発し、“新伝綺”ムーブメントを打ち立てた歴史的傑作――。
APPLE BOOKSのレビュー
魔界ものに探偵、SF、恋愛、学園テイストがブレンドされたライトノベル『空の境界』。人気ゲーム『Fate/Grand Order』のシナリオ総監修者であり、『Fate』シリーズの生みの親である奈須きのこが、1998年からウェブ小説として発表した伝奇小説で、自費出版での成功が話題となり一般書籍としてリリースされた。ねじれた時系列に閉塞感が漂う空気、そして、たたみかけるように吐露される暗い心情。独特のテンポとボキャブラリーが生み出す退廃的な文体からは、奈須の脳内に確固たる世界観が構築されていることがうかがえる。両儀家に代々伝わるある能力を受け継いだ少女、式は高校1年の冬に交通事故に遭い、2年間昏睡状態となった。式は目覚めとともに、死を視覚化できる“直死の魔眼”能力を授かり、周囲に現れる異能者と戦う道を選ぶことになる。周囲との交流を嫌う式を一途に思い、活動を支える黒桐幹也とのツンデレな恋愛模様が、死の影が覆いかぶさる物語を和ませる。作家やマンガ家、クリエイターにも多大な影響を与えた作品。
カスタマーレビュー
kmkm93
、
面白い
気になって読んでしまいました