統計的な? 数字に騙されないための10の視点 STATISTICAL
-
-
2.0 • 1件の評価
-
-
- ¥1,700
-
- ¥1,700
発行者による作品情報
経済成長率、有効求人倍率など公的な発表から、メディアごとにまちまちな内閣支持率、はたまた街の商店の割引率まで、生活の中で目にする様々な「数字」。しかし、その数字は真実でしょうか?
統計データや世論調査などに潜む、私たちを騙そうとするもっともらしい数字の真偽を見抜くために必要な視点を、英BBCで初めて統計部長を務め、現在はファクトチェックのトップとして活躍する著者が、痛快かつ明快に解説します。
APPLE BOOKSのレビュー
英BBCで初の統計部長を務めるベテランのジャーナリストが、統計や数字に依存する社会に警鐘を鳴らす。あらゆる行動に常に数字が求められる現代。だがその根拠となる数字は果たして正しいのか? アンケート調査の虚偽、世論調査の不確実性、バラ色のコスト計算、平均やパーセントの落とし穴など、大きな数字から小さな数字まで、世に氾濫する誤った数字について10のカテゴリーごとに解説。実際にニュースの現場で起こった数字の間違いや誤解、さらに悪質な不正やミスリードなども例にとりながら、分かりやすく実直な筆致で、数字が持つ危険姓について指摘する。しかし、本書で著者が最も伝えたいのは、間違った数字が生まれることになった経緯だろう。数字は嘘を吐かないが、嘘つきは数字を使うという言葉がまさに名言。2019年、日本でも厚生労働省の統計データに不正が発覚して大きな話題となったように、統計や数字に対する意識改革が必要とされる今、読まれるべき一冊。