罪と罰
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4.3 • 20件の評価
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発行者による作品情報
ロシア文学の最高傑作のひとつとして名高いドストエフスキーの代表作。
「選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためなら、社会道徳を踏み外す権利を持つ」という独自の犯罪哲学のもと、金貸しの強欲な老婆を殺害してしまう青年、ラスコーリニコフ。彼はまた殺人現場に偶然居合わせた老婆の妹まで手にかけてしまう。
この予期せぬ第二の殺人をきっかけに、ラスコーリニコフに罪の意識が芽生え、それは次第に幻覚や自白の衝動へと彼を駆り立てていく。そして、心の懊悩に耐え切れなくなったラスコーリニコフを待っていたものは……。
革命前夜の混乱するロシア社会を背景にする「正義とは何か」「贖罪と救済」といった普遍的な問いかけは、分断と対立の現代社会にあっても重要な意味を持っている。
尚、この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。