自己啓発をやめて哲学をはじめよう 自己啓発をやめて哲学をはじめよう

自己啓発をやめて哲学をはじめよ‪う‬

    • 2.0 • 1件の評価
    • ¥1,500
    • ¥1,500

発行者による作品情報

■衰退する日本社会に自己啓発が罠を仕掛ける!?

人工知能の台頭、働き方の変化、少子高齢化など、
とくに若い人たちは絶望へ向かう社会の中で、
今の状況をのんびり眺めていられなくなりました。
日本が迎えている状況は、
ローマ文明、漢文明、メソポタミア文明など
高度に発達した豊かさにもかかわらず滅んでしまった文明と
よく似た道をたどっていると言えるからです。

こうした世の中にはびこるのが自己啓発ビジネスです。

かつて『三国志』の時代にもオカルトが流行し、
魏国の曹操はこれを規制した時代もありました。

■人の不安や恐れに入り込むのが、
こうした自己啓発ビジネスです。
特に二極化する貧富の差により、
自己啓発ビジネスは、貧困におびえる人の心の隙間を利用し、
自己啓発のカモにしていきます。

しかし、自己啓発にはまってしまった人が
すべて成功できるかというと、それは言うに及ばず、
むしろ家族や友人の関係を破壊しかねません。
(もちろん人生が豊かになる人もいますが、
そこには科学的根拠はありません)

そもそも自己啓発ビジネスは、
自尊心が満たされていない人をターゲットにしているため、
コミュニティーの中で、それが満たされる仕組みを作り上げます。
そうして囲い込まれた人たちは、お金を失うだけで、
儲かるのは自己啓発ビジネス側だけというのが仕組みです。

■答えをあなたの外側に求めることが哲学
自己啓発と哲学の決定的な違いは、
その答えを自分の内側に求めるか、
自分の外側に求めるかということです。

自分の内側に答えを求めるというのは、
努力すれば成功できる、自分の可能性を信じるというもので、
それを信じれば信じるほど、
薄っぺらな自己啓発ビジネスの罠にはまってしまいます。

いっぽう哲学は、自分の内側にひそんでいる可能性を
あきらめることから出発します。
言い換えれば、自分への執着を捨て去ることの必要性を
説いた学問なのです。

その姿勢は、世の中の絶望と向き合い、
外側の世界に見えるわずかな真実とともに生きることです。

■本書は、自己啓発を捨てて哲学に生きることを提唱しています。
ソクラテス、プロタゴラス、デカルト、
ヒューム、カント、サルトルら哲学者が考えてきた哲学にそって、
哲学が自己啓発を否定する流れを解説していきます。

「自分こそが正しい」という、
人間に不幸をもたらすであろう絶望から、
その興味を自分の外側に向けていく哲学にこそ、
私たちが救われる道が見いだされ、
そこに救済の可能性があるのです。

■目次
はじめに
第1章 自己啓発をあきらめる
◆現代の日本で自己啓発が流行る理由
◆自己啓発では金銭的な成功が得られない理由

コラム ご神木になにを読み取るか

第2章 神はいるのかという問題
◆生物の目の構造が教えてくれること
◆東洋思想における決定的な弱点

コラム 曹操によるオカルト規制

第3章 哲学への誘い
◆古典的な哲学のおおまかな流れ
◆人間に不幸をもたらす認識について

コラム 社会的弱者として生きることは自己責任ではない

ジャンル
ノンフィクション
発売日
2019年
4月10日
言語
JA
日本語
ページ数
174
ページ
発行者
フォレスト出版
販売元
Yznet Co.,Ltd.
サイズ
1.6
MB
新版 はじめての課長の教科書 新版 はじめての課長の教科書
2014年
新版 新しい戦略の教科書 新版 新しい戦略の教科書
2015年
「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト 「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト
2010年
はじめての課長の教科書 第3版 はじめての課長の教科書 第3版
2024年
リーダーシップ進化論【BOW BOOKS 001】 リーダーシップ進化論【BOW BOOKS 001】
2021年
ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由 ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由
2018年