西川美人絵尽
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Publisher Description
西川祐信画。女性風俗絵本。大1帖。折り帖。刊記を欠くため刊年、板元とも不明。墨摺り、手彩色。奉書紙。絵は8枚、計16図。半丁図ごとに絵師署名として「大和絵師西川祐信筆」とあり、図ごとに切り離して、一枚摺りとしても行われた。書名は、書き題簽に「西川美人絵尽」とある。菱屋治兵衛の蔵板目録には5点の折本が挙げられるが、エミル・ジャヴァルの1927年の売立て目録(Bibliothèque Livres Japonais Illustrés)の1帖、及びボストン美術館の一枚摺りの同図に「tsuyasugata(ツヤスガタ)」もしくは「yasasugata(ヤサスガタ)」とあり、いずれも「艶姿」の読みと推定されることから、当該本の書名は、5点の内の「絵本艶すがた」に相当すると考えられる。画題は遊女、男女の芸者、客、町娘、母子などで、一人立ち姿が多い。着物の模様がはっきりと描かれるのは、祐信絵本一般に同じ。琴を抱えるように弾く図、男芸者の髪結い図など、他にあまり類例を見ない。図によって鳥居清信や奥村政信の美人画帖の影響が指摘できる。正徳から享保初年の成立と目されるが、同じ画帖の装訂になる『西川筆之山(絵本筆の山)』(当館請求記号:り-19)と比較して、絵筆の生硬感から観て、当該本の方が先行するか。伝本極稀。(鈴木淳)〈参考文献〉鈴木淳「西川祐信の美人画帖『絵本艶すがた』―鳥居清長画『娼妓画幉』顛末記・補遺―」(『古書通信』80(3)、2015年3月)。(国立国会図書館デジタルコレクション解題より)
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タイトルヨミ:ニシカワ ビジンエ ズクシ
著者標目:西川祐信, 1671-1751
著者ヨミ:ニシカワスケノブ
出版者:刊
種類:絵画