西遊記 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
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3.0 • 1件の評価
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発行者による作品情報
日本でも児童文学で親しまれてきた西遊記。しかし、それらは大幅に修正された物語だった。人や妖怪たちの欲望を描くエピソードの数々は、面白さと諧謔に満ちている。全100回を1冊でたどる決定版。
カスタマーレビュー
菅野孝
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玄奘・三蔵法師・三蔵を使い分けていない。
・玄奘(げんじょう):隋末唐初の実在の高僧。
・三蔵法師:中国において仏教の教え全てに精通し、仏典の翻訳に従事した高僧に対する尊称。
・三蔵:経・律・論の総称で、それらに仏教の教えが全て収まる。
編者の武田雅哉氏は、これらを使い分けていない。登場人物の名前としては「玄奘」あるいは「玄奘法師」、号としては太宗(たいそう)から賜った「三蔵」とすればよい。「玄奘三蔵」では「劉備玄德」や「諸葛亮孔明」のようなおかしな名前になってしまうので、「玄奘(三蔵)」がよいだろう。
世徳堂本(せいとくどう・ぼん)全100回をもとにして、各回のあらすじ・その解説を著述しているが、明代中国語の原文そのものは全く掲載していない。現代語訳は原文のごく一部だけだが、おもしろい。