開高 健 電子全集2 純文学初期傑作集/芥川賞 1958~1960
-
- ¥770
-
- ¥770
発行者による作品情報
芥川賞を受賞した『裸の王様』をはじめ『パニック』『巨人と玩具』『流亡記』など純文学初期傑作集他。
寿屋(現サントリー)宣伝課に勤務していた1957年に開高健は3作品を発表している。
8月に発表した『パニック』で一躍新人作家として注目され、10月に発表した『巨人と玩具』は翌年に大映映画で映画化され、12月に発表した『裸の王様』で第38回芥川賞を受賞する。この頃の開高健は自身の内心に寄り添って作品を描くことはすまいと決心し、ひたすら“外へ!”という指向で文体を工夫し、素材を選び抜いた。そうして生まれたのが『パニック』であり『巨人と玩具』であり『裸の王様』だった。これ以降も、遠心力で書く文学を指向しつづけ、『流亡記』『屋根裏の独白』などの作品を発表し続ける。芥川賞受賞前後に発表されたこれらの文芸作品に加え、同時期に新聞や雑誌などに書いたエッセイ多数を網羅。付録として芥川賞選考委員たちの選評、芥川賞受賞当時の写真なども収録。
【収録数】短編小説:15作 エッセイ:168篇 付録:芥川賞受賞当時のインタビュー記事や写真など8点
APPLE BOOKSのレビュー
小説に限らずノンフィクション、エッセイ、評論など、1989年に亡くなるまでに多数の著作を残した作家、開高健の全集から、文壇デビュー初期の作品やエッセイをまとめた『純文学初期傑作集/芥川賞 1958〜1960』。1958年に見事芥川賞を受賞した「裸の王様」をはじめ、映画化された「巨人と玩具」、戦後の大阪を舞台にした「日本三文オペラ」といった傑作短編15作に、同時期に書かれた168編にも及ぶエッセイ、芥川賞受賞時のインタビューなどを1冊にまとめた圧倒的なボリュームが嬉しい。当時の風俗を色濃く反映しながら、現代の閉塞した日本社会にも通じるメッセージが込められ、今読んでも鮮烈な印象を受ける。
カスタマーレビュー
これを機会に
開高健の初期作品です。
これを機会に、ぜひ他の作品にも触れて欲しい。
ほんと、いい作家ですよ。