雪と墨(1)
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4.2 • 34件の評価
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発行者による作品情報
SNSで発表されるや否や大反響を巻き起こした『大罪人と名家の令嬢の物語』、第1巻!!
ネネオは村人50人を殺害した大罪で、市中を引き回されていた。
「その罪人、私が買い取ります」。
斬首される彼の運命をその一言で一変させたのは、名家の令嬢であるフレイヤだった。
家督争いに敗れ極寒の僻地へと向かうフレイヤから従者を命じられたネネオは、
自分と同様に世間から蔑みと憐みを受けている彼女に気づく。
まるで生い立ちも考え方も違う2人だが、
それぞれの事情を打ち明けていく中で、お互いの理解者になっていき…。
APPLE BOOKSのレビュー
50人をあやめた大罪人と名家の令嬢が紡ぐ、愛の物語。大罪人として斬首が決まっていたネネオは、令嬢フレイヤによって命を救われた。家督争いに負け、へき地へ落ち延びるフレイヤと、その従者となったネネオ。2人は隠居生活の中で互いの事情を分かち合い、かけがえのない理解者となっていく。SNSで大反響を巻き起こした話題作。傷を抱えた男女が引かれ合う冒頭のスピード感が、どん底にいた2人の刹那主義を感じさせ、印象的だ。両思いになってからの愛の機微は実に丁寧に描かれ、フレイヤの元婚約者ハルバードが登場してからは、未来への視線も生まれていく。フレイヤの実家の怪しい動向も気になり、2人の幸福な時間が続くようにと願わずにいられない。