父が消えた
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3.2 • 5件の評価
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- ¥440
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発行者による作品情報
表題作は、父の遺骨を納めるべく売り出された墓地を見に行く青年の奇妙な一日をポップ・アート風に描いて注目を浴びた第84回芥川賞受賞作。他にカメラ狂のフェティシズムを考察する「星に触わる」、晴れた日に雨樋を買うことこそラディカルだと思う男を描く「自宅の蠢き」、銭湯の出前をとるという奇想天外な世界を描く「お湯の音」、友人から屋上をもらった男の日常生活を垣間見る「猫が近づく」。赤瀬川原平の別名を持つ著者の、初期の秀作五篇を収録した純文学短篇集。
APPLE BOOKSのレビュー
第84回(1980年下半期)芥川賞受賞作。亡くなった父の墓を下見に行く男の道中を随筆的につづった作品。著者の尾辻克彦は『超芸術トマソン』『老人力』などで知られる前衛芸術家、赤瀬川原平の純文学作家としてのペンネームだ。そのバックグラウンドを踏まえて読むと、小説的な技法や正統派のストーリーテリングからあえて距離を置いた作風も、納得がいくのではないか。言うなれば、感覚的にして視覚的。軽やかで簡潔な文体は、エッセイのようにさらりとしていて読みやすい。しかしその一方で、言葉一つ一つの選び方がユニークで、どこかひねくれていて、テーマの核心には容易に近づけさせないのだ。中央線に乗り、高尾の公営墓地に向かう男が父との思い出を回想する様は私小説と言ってもいいだろうが、物語は“個”に収束することなく、フワフワと跳ね遊ぶ言葉によって記憶と“死”の意味が異化されていく。ポップでありながらアバンギャルド、まさに尾辻克彦こと赤瀬川らしい作品。表題作をはじめ、銭湯の出前を頼む幻想的な日常を描く「お湯の音」や、カメラへのフェティッシュなこだわりが詰まった「星に触わる」など、5編を収録した短編集。
カスタマーレビュー
ハイジ♪( ´▽`)
、
良かった!
心温まる物語!