白い闇の獣
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- ¥880
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発行者による作品情報
小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。だが少年法に守られ、「獣」は再び野に放たれた。4年後、犯人の1人が転落死する。失踪した朋美の父・俊彦が復讐に動いたのか?朋美の元担任・香織はある秘密を抱えながら転落現場に向かうのだが――。“慈悲なき世界”に生きることの意味を問う、著者集大成!
【文庫書き下ろし】
「やつは獣だ」
家族×愛情×憎悪×暴力×裏切り×誠実×応報×赦し
『代償』『悪寒』の著者渾身の衝撃作
伊岡ワールドの真髄!
すべては少女誘拐惨殺事件から始まった。
娘の父元担任教師フリーライターが、
慈悲も正義もないこの世界で、
圧倒的暴力に立ち向かう!
APPLE BOOKSのレビュー
少女暴行殺害事件をテーマに、無慈悲な暴力、少年法の不備、家族、そして許し…人間という存在の生々しさを浮かび上がらせた悲痛な物語『白い闇の獣』。テレビドラマ化もされた犯罪サスペンス『代償』や、児童虐待や自然災害をテーマにした『奔流の海』など、読者の心を深くえぐり、揺り動かす作品を執筆する伊岡瞬による集大成的な作品。ある雨の夜、小学校6年生の滝沢朋美は自宅付近で行方不明となり、次の日、無残な姿で河原から発見される。その後15歳の少年たち3人が容疑者として検挙されるも、少年法に守られて被害者家族にほぼ事実を知らされることなく事件は終わりを迎える。それから4年後、朋美の担任であった香織と少年事件の闇を追うフリーライター秋山は、朋美を殺した少年たちが立て続けに死ぬ事件から、ある共通点を導き出す。ただの復讐(ふくしゅう)なのか、それとも…。事件当日から、その数年後にわたりさまざまな人物の視点が入れ替わりながら、悲しい真実に迫ってゆく。神の慈悲などないこの暗澹(あんたん)たる世界で、駒のように動かされる人間たちは、意味がある存在なのだろうか。目を背けたくなりながらも、きっと最後までこの物語を追わずにはいられない。
カスタマーレビュー
おもしろい
少年法というものを、この本で学びました。それは、
自分の知らない、興味もなかったことを
教えてもらいました。
内容もいろんな展開があり
おもしろくて
夢中になりました。
人には汚れた心、孤独感など
自分を責めたり悔いも残る。
生きてるものには当然の心。
良いことより
悪いことのほうが記憶は鮮明だと
私は思っています。
相手がある場合は尚、、、
ラストが私には、とてもスッキリした
ラストでした。