近代日本の地下水脈 Ⅰ 哲学なき軍事国家の悲劇 近代日本の地下水脈 Ⅰ 哲学なき軍事国家の悲劇
近代日本の地下水脈

近代日本の地下水脈 Ⅰ 哲学なき軍事国家の悲‪劇‬

    • ¥1,000
    • ¥1,000

発行者による作品情報

近代日本の失敗は「地下水脈」で読み解ける!


なぜ日本は太平洋戦争を始め、敗戦に至ったのか。なぜ「玉砕」「特攻」といった無謀な作戦で多くの人命を失ってしまったのか?――

著者が昭和史の研究に携わるようになったのは、こうした謎を解明したいとの強い動機からであった。今まで5000人近くの昭和史関係者にインタビューを重ねてきたのは、それはこの根源的な問いに対する答えを探す旅でもあった。そして、敗戦に至る道筋を調べれば調べるほど、昭和だけでなく、明治維新以降の歴史をもう一度つぶさに検証しなおす作業に迫られることになった。

その結果、著者は「地下水脈」という歴史観にたどり着く。

近代日本の始まりである明治の初期に遡ろう。

徳川幕府が倒れて明治新政府が誕生したものの、新政府内の指導者には、日本が進むべき「国家ビジョン」が明確にあったわけではない。明治22年に大日本帝国憲法ができるまでのほぼ20年間は、「日本という国をこれからどのように作り変えていくか?」をめぐって、さまざまな勢力の“主導権争い”がおこなわれた時期だった。

著者はこの間に、次の5つの国家像が模索されたと考えている。

1欧米列強にならう帝国主義国家

2道義や倫理を尊ぶ帝国主義的道徳国家

3自由民権を軸にした民権国家

4アメリカにならう連邦制国家

5攘夷を貫く小日本国家

実際の歴史では、日本は1を歩み、すべてが軍事に収斂していくことになる。その結末が、昭和の悲惨な敗戦であった。

では、残る2~5の国家像は、そのまま消えてしまったのか?

そうではない。4つのそれぞれの思想やビジョンは、いったん日本社会の地下に潜りながら、いまも脈々と流れ続けている。そして歴史の重要なターニングポイントを迎えるたびに、噴出してくるのである。

「地下水脈」という歴史観でとらえれば、現在の日本の窮状――経済の迷走も、終身雇用サラリーマン社会が変わらないのも、政治がダメなのも、エリート教育がダメなのも、150年以上繰り返されてきたことがわかってくる。

本書は、「地下水脈」をあらためて見つめることで、日本の近現代史を再検証する。

ジャンル
歴史
発売日
2024年
1月19日
言語
JA
日本語
ページ数
256
ページ
発行者
文藝春秋
販売元
BUNGEISHUNJU LTD.
サイズ
2.7
MB
真の保守とは何か 近代日本の地下水脈 真の保守とは何か 近代日本の地下水脈
2026年
「戦後」の終焉 80年目の国家論 「戦後」の終焉 80年目の国家論
2025年
昭和陸軍の研究 下 昭和陸軍の研究 下
2025年
戦後80年 わたしは、この言葉を忘れない 戦後80年 わたしは、この言葉を忘れない
2025年
昭和100年×放送100年 音声と写真でよみがえる昭和 戦後編 昭和100年×放送100年 音声と写真でよみがえる昭和 戦後編
2025年
仮説の昭和史 戦前・日米開戦編 【毎日文庫】 仮説の昭和史 戦前・日米開戦編 【毎日文庫】
2025年
右翼と左翼の源流 近代日本の地下水脈II 右翼と左翼の源流 近代日本の地下水脈II
2025年
真の保守とは何か 近代日本の地下水脈 真の保守とは何か 近代日本の地下水脈
2026年