帳の向こう
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発行者による作品情報
現代の生きづらさを語り合った4年間の記録
オードリーの若林正恭さんがもっとも話したい相手は、哲学者の國分功一郎さんだった。
「目的と手段」の社会は終わりつつある?
資本主義の魔物に、どう立ち向かえばいい?
現代で「快適」を求めるには、勇気が必要?
二人が語り合った、現代への違和感のすべて。
【目次】
まえがき──どういうわけだか分からないが人間的な精神の仕組みに抗うことになってしまい……國分功一郎
1真犯人を捜して生きている
2目的もなく遊び続けろ
3ビッグモーター化する世界の中で
4やっとみんな疲れてきた
5ネオリベの帳を越えて
あとがき若林正恭
APPLE BOOKSのレビュー
お笑いコンビ、オードリーの若林正恭と、哲学者の國分功一郎が「現代の生きづらさ」をテーマに語り合う対談集。テレビやラジオで見聞きしない日はないほどの人気を誇る一方、独自の鋭い視点を生かして小説家/エッセイストとしても活躍する若林。そんな彼が、現代社会に漂う息苦しさや「人間らしさとは何か」という根源的な問いに向き合うため、4年にわたる対話の相手に選んだのが、東京大学大学院で教鞭を執り、さまざまなメディアでも活躍する哲学者の國分功一郎だ。まったく異なる世界を生きる2人をつなぐのは、「新自由主義」というキーワードや、國分が研究してきたスピノザ、ハンナ・アーレントといった哲学者たちの思索。そして、一人の人間として日々感じている、ごく身近で個人的な「違和感」の数々だ。どちらかが教えを乞うのではなく、互いに刺激を与え合いながらも、どこか余白を残した対話のリズムが心地よい。答えを急がずに立ち止まって考え続けることの豊かさに、ページをめくるたびに気付かされる。生きづらさを抱えながら日々を過ごすすべての人に、そっと寄り添ってくれる一冊だ。