invert II 覗き窓の死角
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- ¥1,900
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発行者による作品情報
5冠獲得ミステリ『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、発売即重版10万部突破『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く、シリーズ3作目!
反転、再び。
あなたは探偵の推理を推理することができますか?
嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家。犯人たちが仕掛けた巧妙なトリックに対するのは、すべてを見通す城塚翡翠。だが、挑むような表情の翡翠の目には涙が浮かぶ。その理由とはーー。ミステリランキング5冠『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、発売即重版10万部『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く待望の第3作目。犯人視点で描かれる倒叙ミステリの金字塔!
invert
in・vert
【他】…を逆さにする,ひっくり返す,…を裏返しにする;
〈位置・順序・関係を〉反対にする;〈性質・効果などを〉逆転させる;
inverted detective story:
倒叙推理小説
APPLE BOOKSのレビュー
国内の推理小説賞を総なめにした『medium 霊媒探偵城塚翡翠』シリーズの3作目となる『invert II 覗き窓の死角』。本作はタイトルにinvert(反転)とあるように、あらかじめ読者に犯人を明かした状態で主人公がトリックを解明していく、いわゆる倒叙ミステリーの作品だ。主人公の城塚翡翠はスピリチュアルカウンセラーの名刺を持つ、謎のゆるふわ系美女。無垢な美しさとぶりっ子であざとい言動とは裏腹に、緻密な観察と論理で推理を組み立て、あまたの殺人事件を解決に導き、警察からも協力を依頼される名探偵でもある。本作では翡翠と相棒の千和崎がひょんなことから山荘での殺人事件に遭遇する中編小説「生者の言伝」、同性に嫌われる翡翠が初めてできた友人と信念を懸けて推理を戦わせる書き下ろし長編「覗き窓の死角」の2作を収録。徐々に輪郭を現しつつある翡翠の過去とその内面に秘められた葛藤を描き、過去2作と比べ、より登場人物たちの心理に迫った作品となっている。翡翠の能力とそのつかみどころのないキャラクターを深く知るために、ぜひ1作目から順を追って読むことをおすすめしたい。