零號琴 上
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4.5 • 2件の評価
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- ¥880
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発行者による作品情報
惑星美縟の巨大埋蔵楽器が五百年ぶりに奏でる秘曲・零號琴。大假面劇上演の夜、その音が暴く美縟の真実とは? 傑作ついに文庫化
APPLE BOOKSのレビュー
日本を代表する現代SF作家、飛浩隆の16年ぶりとなる長編SF小説「零號琴」。宇宙進出が盛んになった近未来を舞台に、生物のような楽器や、人造侍童の亞童、人心を読む梦卑といった生物など、奇想に満ちたキャラクターが登場し、摩訶不思議な物語が繰り広げられていく。美縟(びじょく)という星で発見された特種楽器"美玉鐘(びぎょくしょう)"。その星で秘曲"零號琴"が近々演奏されると富豪の老人パウルから聞かされた主人公トロムボノクは、特種楽器技芸士として惑星に向かう。そこでは、予想だにしないトラブルが待ち受けていた。パウルがなぜ美玉鐘に固執するのか、美縟の住人に感じる違和感は何なのか。惑星に隠された驚くべき歴史に加え、主人公の過去までもが零號琴によって明かされ、ストーリーは壮大なスケールで展開していく。生命の死というシリアスなテーマ性を持ちながら、著者の優れた感性や想像力によって独自の世界観が生み出されている。ベテラン作家の巧みな筆致により、最後の最後まで目が離せない。