J-PARC陽子リニアックへの道
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- ¥2,800
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発行者による作品情報
2006年11月からJ-PARCリニアックのビーム加速テストが始った。振り返ると四半世紀以上にわたる長い道のりである。今後、リニアックがデザイン通りの性能を達成出来るかどうかを注意深く見守りたいと思っている。というのも、このリニアック全般に対して、ほとんどの基本パラメータと加速管パラメータを決め、初期発注機器の仕様書を書き、実際の製造方法まで細かに関与した故に、相当の責任があると同時に、結果に興味も覚える。加えて、当初のデザインからのdegradeも色々行われているので、その効果にも興味がある。本書では、陽子リニアックの開発研究経過について、筆者の研究歴と重ねて、簡単に記述する。更に、J-PARCの陽子リニアックデザインが決定され、最初の加速管の入札に至るまでの2年間の記録日誌を掲載する。この時期が一番様々な「事件」が起ったまさに疾風怒濤の時期だからである。