P+D BOOKS 狭き門より P+D BOOKS 狭き門より

P+D BOOKS 狭き門よ‪り‬

    • ¥880
    • ¥880

発行者による作品情報

夫唱婦随に疑問を抱いてしまった女性の結末。

──現在のわたしには、狭い門と思われるものが二つあるのです。第一の門は、敏と同宿人のように暮して、わたしは絵に精進しながら、肉体の枯れるのを待つのです。第二の門は、名実ともに敏と離婚して、独りになって絵に精進しながら、新しくわが子の授かるような境遇をつくるのです。──
病院を経営する祖父から逃れるように、郷里を出て建築設計技師の原川敏と結婚した美子。画家の卵だった経験を生かし室内装飾家として夫を支える美子だが、子どもが欲しい美子と、子どもには興味がなく、自分のつくる建築物が二人の子どもだ、といわれ続けることに釈然としない気持ちが募っていた。
しかし、亡くなったと聞かされていた父の足跡を訪ねる旅に出たことで、平凡だった日常が変わりはじめる。夢に出てきた父に叱咤され、再び絵筆を持つ決心をし、何事にも中途半端だった自分を変えるべく努力を始めるのだ。果たして、美子はどちらの狭き門にたどり着くのか──。
舞台は日本だが、随所にフランスを感じさせる佳作。

ジャンル
小説/文学
発売日
2025年
10月9日
言語
JA
日本語
ページ数
374
ページ
発行者
小学館
販売元
Shogakukan, Inc.
サイズ
1.3
MB
愛と死の書 愛と死の書
1970年
離愁 離愁
2016年
愛と知と悲しみと 愛と知と悲しみと
1972年
神の微笑(新潮文庫) 神の微笑(新潮文庫)
2004年
P+D BOOKS 孤絶 P+D BOOKS 孤絶
2021年
P+D BOOKS ブルジョア 結核患者 P+D BOOKS ブルジョア 結核患者
2023年