P+D BOOKS 苦の世界 P+D BOOKS 苦の世界

P+D BOOKS 苦の世‪界‬

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発行者による作品情報

「苦」を諧謔的に描く“小説の鬼”の出世作。

「なぜ、あなたは、私がはじめにあなたと一しょになろうといった時に、いけない、おれは甲斐性なしのいくじなしなんだから、と白状してきっぱりとことわらなかったんです。……いくじなし」
日々、妻のヒステリー発作に悩まされている売れない画家の住友。要領が悪く、お金もない住友を、住友の親がいようが、近所の目があろうが、おかまいなしに大声で騒ぎ立てる妻の存在が、彼にとっては「苦」そのもの。
さらに、芸者の恋人を父親に奪われてしまった住友の友人、妻の親によって妻を芸者に売られてしまった周旋屋、じつは家族につまはじきにされていた住友の妻など、苦しい思いをしている人々を、ユーモラスに描いた作品。
大正から昭和にかけてさまざまな作品を発表し、芥川龍之介や直木三十五、水上勉らに多大な影響を与えた“小説の鬼”の出世作。

ジャンル
小説/文学
発売日
2025年
7月10日
言語
JA
日本語
ページ数
350
ページ
発行者
小学館
販売元
Shogakukan, Inc.
サイズ
1.2
MB
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