VECTOR BALL(1)
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- ¥300
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発行者による作品情報
ニワトリ高校を襲う数々の異変。生徒の米炊おかかはこの異変を解決したいと思っていた。しかし深入りした米炊が見たのは、異世界から侵略者の姿。その侵略者と孤独に戦っていた群青新太を、勝手に親友と決めた米炊!ブスを笑うしか楽しみがなかった米炊!解除不可能と言われたパズル、VECTOR BALLを解いてしまった米炊が!友達を守るため、今、立ち上がる!!
APPLE BOOKSのレビュー
「どうぶつの国」や「金色のガッシュ」などの王道ファンタジーマンガで知られる雷句誠が2年半ぶりに始動させた連載作品「VECTOR BALL」。一見穏やかな学園の日常の裏では謎の生物"思念体"の侵略が始まっていた。得体の知れない出来事が続き不安に包まれる学園のため立ち上がったのは、米炊おかか。ただし喧嘩に強いわけでもなく、人の容姿を笑うなど性格面にも難ありな主人公だ。そんな米炊が満身創痍で戦う群青新太と出会い、思念体との戦いに巻き込まれてゆく。3Dコンピュータ技術に着想を得たという技の数々が、力ではなく力学を応用しながら敵を倒してゆく、弱さを知力でカバーする様が物語に深みを与える。友情と絆の熱血ファンタジーマンガとしての展開を期待させる本作は、キャラクター設定にまで織り交ぜられたギャグがテンポよくストーリーを引っ張ってゆく、著者・雷句誠のらしさが凝縮された秀作。