タンタンのコンゴ探‪険‬

「この作品には…その後の冒険では見られないようなミスが散見されます。当時は書き手として未熟でしたから」 –エルジェ

1930年、タンタンは記者として旧ベルギー領コンゴへ送られ、そこでダイヤモンド資源の独占をもくろむ、アル・カポネ・ギャング団との戦いに巻き込まれることに…。本作のアフリカに関するナイーブな記述は、当時の植民地主義的ベルギーのパターナリズム(温情主義)を反映したものです。

世界中で愛される漫画界のヒーロー、タンタンは、作者のエルジェことジョルジュ・レミ(1907-1983)同様、激動の20世紀を生き抜いてきました。当時の社会情勢を色濃く反映した、エルジェの知的好奇心とミステリーセンス、軽妙なユーモアが詰まったストーリーをお楽しみください。