[復刻版] 國威は内より外へ
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Publisher Description
この書籍の内容は、昭和4年(西暦1929年)に文部省が出版した本に、新渡戸稲造が書いたものです。
本書より抜粋
生をこの世に亭くる者はまづ以て人として守るべき天地の公道を歩まねばならぬ。
日本の國土に生れた者は、日本の祖先と、國家と、同胞にする対する義務を免れない。
昭和の時代に日本人として生を営む者は、棄つべからざる新舊の重荷を負ふて、遠き道を行くの覚悟を要する。
生きとし生ける者にして空しく生きつつある者はない。
その住む時代と場所に感じ、貴賤、貧富、老若、男女、賢愚共に獨自の使命を持ち、甲の使命を乙に転嫁するを許さぬ。
而して各自は己の使命を完うすることを道と云ふ。
古人の伝えた『道』と称するものも己以外には存しない。