井田由美で聴く「ひのき と ひなげし」 ラジオ日本聴く図書室シリーズ第9弾
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- ¥306
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発行者による作品情報
ラジオ日本・聴く図書室第9弾は、宮沢賢治の「ひのき と ひなげし」。この物語りを聴く前に知っておくと物語の奥行きがず~~んと広がる背景をお話しします。それは・・・賢治がこの話を最終的に書き上げたのは昭和8年8月、死の1カ月前と言われています。体力もなく重体の病の中、賢治は人生最期のメッセージをこの話の中に骨太に練り込みました。 そのメッセージとは、「足るを知る心」の欠如、「飽くなき欲望」への戒めです。 豊かさに麻痺している現代をも見越して書いた様な作品です。 しかし賢治はそんな説教くさい事は一言も他言せず逝きました。 そんな賢治の奥ゆかしさを知った上で、是非「ひのき と ひなげし」の最後の静寂の場面の余韻を味わってみてください。(C)ラジオ日本