牛若と弁慶
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発行者による作品情報
源氏と平家が戦争をしていたときの話です。一ノ谷、屋島、壇ノ浦の合戦を経て平家を滅ぼし、その最大の功労者となった源義経。その義経がまだ牛若と呼ばれていた頃。毎晩、五条の橋に怪力無双の荒法師が現れ、そこを通る人々の刀を奪い取っているという。この荒法師の名は武蔵坊弁慶。のちに義経の忠実な家来になり、最期まで義経に仕えます。牛若と弁慶はどのように出会い、そしてどのように主従のかたい約束を交わしたのか?義経のために体中に矢を受け、じっと立ったまま死んでいく、弁慶の立往生、までの伝説が描かれています。(C)青空文庫