新世界より(上)
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- ¥950
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発行者による作品情報
1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。 (講談社文庫)
APPLE BOOKSのレビュー
じっとりした不穏な空気が全編に漂う貴志祐介の壮大なダークファンタジー前編『新世界より(上)』。舞台は1000年後の日本。主人公の渡辺早季は山奥の神栖66町に生まれ育った少女。外界から悪いものが町に侵入してくるのを防ぐため、注連縄(しめなわ)で隔てられた7つの郷からなる一見平和なこの町では、子供たちはある通過儀礼を終えると呪力の技を磨くため「全人学級」へ入学する。封印された歴史や秘密の多い神栖66町の外の世界に興味津々の早季を含めた5人の少年少女たちは、夏のキャンプで禁忌を犯してしまう。ほんの少しの好奇心が想像を絶するサバイバル世界への入り口だったとも知らず…。言葉を話すバケネズミや風船犬など奇怪な生き物たちが生息しながら、霞ヶ浦や利根川など現実の土地名が混在するエキセントリックかつ作り込まれた世界観が目新しく、興奮とともに物語に没入してしまう。迫り来る恐怖や窮地に追い込まれた人間の描写など、作者が得意とするホラーの手法がファンタジー作品の中でも冴え渡る。
カスタマーレビュー
これはヤヴァイ
本を読む時間がこんな早く過ぎ去ったのマジで久しぶり。人に本を薦める時の一冊に加えました。
とてもよい
読み終えるの嫌だったけど、スピード感と伏線にやられて3巻一気に読むしかありませんでした。
どこを読み返しても面白いし、考えさせられることも多かったです。
初めての感覚
ノンストップで全巻読んだこれは読むべき