若草物語
発行者による作品情報
19世紀後半のアメリカを舞台に、メグ、ジョー、ベス、エイミーのマーチ家の4姉妹のそれぞれの人生を描いた物語。アメリカの作家ルイーザ・メイ・オルコットによる自伝的な小説で、アメリカの伝統的な親子関係にスポットが当てられているため、女性文学であると同時にこうした一群の作品は「家庭小説」とも呼ばれた。原題の『Little Women』は、単に幼い少女というだけではなく、「小さいながらも立派な婦人たち」という意味が込められている。1868年に出版され、翌年に第二部が出版された。邦題の『若草物語』は、1933(昭和8)年に公開されたキャサリン・ヘップバー主演の映画と同時に出版された抄訳『若草物語』によるとされている。