いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件
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4.0 • 2件の評価
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- ¥880
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発行者による作品情報
2007年8月24日、深夜。名古屋の高級住宅街の一角に、一台の車が停まった。車内にいた3人の男は、帰宅中の磯谷利恵に道を聞く素振りで近づき、拉致、監禁、そして殺害。非道を働いた男たちは三日前、携帯電話の闇サイト「闇の職業安定所」を介して顔を合わせたばかりだった。車内で脅され、体を震わせながらも悪に対して毅然とした態度を示した利恵。彼女は命を賭して何を守ろうとし、何を遺したのか。「2960」の意味とは。利恵の生涯に寄り添いながら事件に迫る、慟哭のノンフィクション。
カスタマーレビュー
伊吹輝雄
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感情感動の押し売り的なところこそあれど、ぜひ読んでもらいたい良書。でもR-18指定してもらいたい。
本書の作者である大崎善生さんが渾身の力を発揮して執筆した、傑作というべき本。本書で取り上げられた「名古屋闇サイト殺人事件」は、社会を大きく震撼させた大事件だった。今でも有名ないわゆる「コンクリ事件」同様、永遠に語り伝えられるべきだ。
被害者の「命の闘い」を忘れてはならない。
しかしながら、仕方がないではあろうが被害者が殺害された場面の描写は凄惨だった。なので、Amazonなどの出版サイトはこの本をR-18指定するべきだ。もちろん、他の殺人事件に関する数々の本もまた然り。
しかし、前述した描写に耐えられる人たちには、本書を読み、被害者の生きた証、そして命の闘いを永遠に語り継いでもらいたい。
改めて、大崎さんに敬意を示すとともに、被害に遭われかけがえのない命を奪われた被害者の方のご冥福をお祈りいたします。