つわものの賦
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3.5 • 2件の評価
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- ¥1,500
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発行者による作品情報
2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代、
鎌倉武士たちのリアルな姿を描き出した面白さ抜群の傑作歴史評伝。
「ここで私は、大小いくつかの作品で扱ってきた鎌倉時代に対する一つの決算書を書いた。」(あとがきより)
『炎環』『北条政子』で鎌倉幕府成立の時代を小説として描いた後も、
『吾妻鏡』を何度も読み返し、この時代を【大きな変革の時代】として位置付けてきた永井路子氏。
その盛り上がりの中核にあるのは、外からの力でも、源頼朝個人の挙兵ではなく、
東国武士団の行動として捉えた時、歴史的な意義が明確に見えてくる。
本書は、永井氏が鎌倉時代を扱った一連の小説の原点であり、帰結でもある。
序章嵐の中への出発治承四年八月
第一章中世宣言三浦義明の場合
第二章空白の意味するもの上総広常の場合
第三章功名手柄熊谷直実の場合
第四章東国ピラミッド源平合戦の意味
第五章「忠誠」の組織者梶原景時の場合
第六章大天狗論東国対西国
第七章奥州国家の落日征夷大将軍とは何か
第八章裾野で何が起ったか曽我の仇討ちにひそむもの
第九章血ぬられた鎌倉比企の乱をめぐって
第十章雪の日の惨劇三浦義村の場合
第十一章承久の嵐北条義時の場合
あとがき
※この電子書籍は一九八三年七月に文藝春秋より刊行された文庫版を底本としています。