ぼっけえ、きょうてえ
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- ¥600
発行者による作品情報
「教えたら旦那さんほんまに寝られんよになる。……この先ずっとな」時は明治、岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた……。岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。文学界に新境地を切り拓き、日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した怪奇文学の新古典。
カスタマーレビュー
たまりんぱ
、
ページが抜けてる
内容はすごく良いです。
ただ、2つ目の話のラストのページが抜けており、オチが読めませんでした。残念です。
改善をお願いします。
オリコう。
、
肩透かし
そんなに面白くなかった。
昔話みたいな感じなんですが、それが文章ではイメージし難かったのかもしれません。
佐十郎
、
天才
インプリントという映画があると先日知り、まずは原作から読んでみようと思い軽い気持ちで一読。
ぶっ飛びました。
訳ありの人物が不思議な過去を語り出すという話は大体不思議でもなく、壮大に見えるわりに雰囲気ばかり先行するものが多い印象ですが、これは淡々と事実を語っていて、周りくどくもなく、読みやすく、どの行も面白かったです。
本当にきょうてぇ話ばかりで、現実味がないのに現実感があり、旦那様が寝ずに話をねだり続けるのと同じ気持ちで読めました。
これでもかと言うほど怖く陰惨な話が書ける女王岩井様に感服です。本当に面白かった。
発想力と構成力、どれにおいても群を抜いていて、その上読みやすく…まだこの物語に浸かっていたい気分です。
記憶をなくしてもう一度読みたい。最高でした!